【結論】
シロアリ被害は“突然”ではなく“雨水トラブル”から始まります。
雨どいの詰まりや外壁への雨水集中を放置すると、木部の腐食が進み、気づいた時には大掛かりな補修工事になるケースも少なくありません。早めの点検と原因からの補修が、家の寿命を大きく伸ばします。
今回は いすみ市・大多喜町周辺で実際に行った「シロアリ被害の補修修理」 について、現場目線でお話しします。
前回のブログで「シロアリ消毒の大切さ」について書きましたが、
今回はその“消毒が必要になる前段階”のお話でもあります。

■ シロアリ被害は、まず「雨水」から始まります
今回のお住まいも、最初のきっかけは雨水トラブルでした。
- 雨どいの詰まり
- 外壁に大量の雨水が流れる
- 土台部分に水がまわる
- 木部が腐食する
- 地中からシロアリが上がってくる
という、非常に典型的な流れです。
シロアリは光が大の苦手。
そのため、土でトンネル(蟻道)を作り、暗い環境を保ちながら建物に侵入してきます。

■ 表面だけ残して、中身を食べる…だから気づきにくい
厄介なのがここです。
シロアリは、
木の表面を1枚うまく残し、中身だけを食べ進めます。
外から見ると
「まだ大丈夫そう」
「見た目は問題なさそう」
でも中はスカスカ、ということが本当によくあります。
暗くて湿った環境は、シロアリにとっては最高の住処。
だからこそ、見えないうちに被害が進行してしまうんですね。
📷 写真①:ジャッキアップ前の状況

※山岸コメント
「ここまで来ると、もう部分補修では済みません。原因から直す覚悟が必要です」
■ 今回の工事内容|正直、大工事です
今回の現場では、
- 建物をジャッキアップ
- 腐食した土台の交換
- 壁・間柱の取り替え
- 木部の防腐・防蟻処理
- 板金工事による雨仕舞い改善
という工程を行いました。
📷 写真②:ジャッキアップ作業中

「家を持ち上げる作業は緊張します。だからこそ、経験と段取りが重要です」
被害が進むと、費用も工期もかかります。
だからこそ、私はいつも思うんです。
「もっと早く気づいてあげられたら…」
■ 家を守るのは「消毒」+「定期点検」
補修後は、
- 原因となった雨水経路の改善
- 防蟻消毒
- 5年おきの点検と再消毒
これを行えば、ひとまず安心です。
シロアリ対策は
一度やって終わりではありません。
人間の健康診断と同じで、
「定期的に見ること」が何より大切です。
板金で見えなくなるところに通気用の隙間を開ける
加工をさせていただきました、もし雨水が入ってしまっても
早くに乾きます!

■ これから家づくりを考えている方へ
私は、家は
建てた瞬間がゴールではなく、暮らしのスタート
だと思っています。
せっかく高断熱・高気密で、省エネな家を建てても、
土台が傷んでしまっては意味がありません。
いすみ市、大多喜町、茂原市、勝浦市、御宿町でシロアリ修理を検討される方はチェックしてください。
「消毒だけで大丈夫か」「原因は他にないか」
ぜひ一度、立ち止まって考えてみてください。
■ まとめ
- シロアリ被害の多くは雨水トラブルが原因
- 表面からは被害が見えにくい
- 原因から直す補修が重要
- 定期点検と消毒で家の寿命は大きく伸びる
前回書いた
👉 「シロアリ消毒の重要性についての記事はこちら」
とあわせて読んでいただけると、より理解が深まると思います。
足場工事を進めながら、また進捗がありましたらご報告しますね。







