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気密性能の重要性 ― 職人たちの丁寧な手仕事が支える、快適な住まい

気密性能の重要性 ― 職人たちの丁寧な手仕事が支える、快適な住まい

こんにちは。
今回は断熱性能と同じく超大切な2大性能「気密性能」についてまとめてみました。

最近は「断熱性能」が注目されることが増えましたが、実はそれと同じくらい大事なのが「気密性能(きみつせいのう)」です。
簡単に言うと、“家にどれだけ隙間があるか”を表す性能ですね。

この気密が良くないと、どんなに断熱材を良いものにしても、冬は寒く夏は暑い…という残念な結果になってしまいます。


◆現場では、見えないところにこそ「技術」がある

上の写真は、家が完成する前に行う【気密測定(きみつそくてい)】の様子です。
この機械で、家全体にどのくらいの隙間があるのかを、数値で確認することができます。
弊社の過去ベストは、なんと「C値=0.08cm²/m²」!(C値とは、家1㎡あたりの隙間面積のことです)

隙間を全部合わせたら3cmx3cmしかありませんでした(笑)

ここまで高い気密性能が出せるのは、実は“職人さんたちの細やかな施工のおかげ”なんです。


◆職人さんたちの気密へのこだわり

国松工務店では、協力会社さんを含め、すべての職人さんたちが「気密の大切さ」をしっかり理解してくれています。
だから、現場では基礎工事の段階から、気密を良くするための工夫を一つひとつ丁寧に行っています。

例えば…

  • 【コンクリートの継ぎ目】にはシーリングをしっかり
  • 【土台や柱の接続部分】には気密パッキン(隙間をふさぐ素材)を使用
  • 【柱と断熱パネルの隙間】もウレタンや気密テープで確実に封じ込め
  • 【建物骨組みと屋根材の取り合い】も見逃さず処理
  • 【基礎と水道配管のすき間】には気密処理材を使ってピタリと密閉
  • 【電気配線の貫通箇所】もすべてチェック
  • 【サッシ(窓枠)まわり】も断熱と気密の二重施工
  • 【換気ダクト】と断熱材の取り合いも、もちろんバッチリ

大工さん、設備屋さん、サッシ屋さん、電気屋さん、屋根屋さん…
関わるすべての職人さんが「この家を良くしたい」という気持ちで、一つひとつの工程を丁寧に仕上げてくれていますので「気密測定」の前日は何度経験しても超!緊張でドキドキです

これは多くの建築屋さん工務店さんの監督、営業さんのあるあるなんです(笑)

毎回、本当に職人さんたちに頭が下がる思いですし、このチームがあるからこそ、あのC値0.08という数字が出せるんですね、全職人さんに感謝、感謝です。


◆気密性能のメリット5選

さて、ここからは「気密性能が高いと、なにがいいのか?」を5つにまとめてご紹介します。


① 換気がしっかり効く

今の家は【24時間換気システム】が義務化されています。
でも、家に隙間が多いと、換気した空気がうまく流れず「ショートサーキット(空気の抜け道)」が起きてしまいます。

気密が高ければ、換気が計画どおりにしっかり機能し、部屋の空気がいつも新鮮に保たれます。


② 結露やカビを防ぐ

高断熱の家は、外との温度差が大きくなります。
そのため、【結露(けつろ)】が起こりやすくなるんです。

気密がしっかりしていれば、室内の湿気が壁の中に入りにくくなり、結露・カビ・ダニの発生を防ぎます。


③ 冷暖房の効率アップ

よくあるたとえですが、
「高級ダウンジャケットを着ているのに、前のファスナーが開きっぱなし」では寒いですよね。

それと同じで、気密が悪い家は、エアコンの効きも悪く、すぐに熱が逃げてしまいます。
気密が良いと、冷暖房の効きが段違いです。


④ 光熱費の節約

冷暖房の効率が上がれば、当然ながら【電気代】も下がります。
長い目で見れば、省エネで経済的な家になります。


⑤ 家の寿命がのびる

隙間から湿気が入ると、【壁の中の木材】がゆっくり腐ってしまいます。
気密が良ければ、そうした劣化も防げて、お家が長持ちします。


◆まとめ:住まいの質は「見えないところ」で決まる

気密性能というのは、完成した家を見ただけではわかりません。
でも、だからこそ、設計や施工の段階でどれだけ丁寧に作るかが大切です。

国松工務店では、現場での気密処理を徹底し、完成後に全棟【気密測定】でしっかりと性能を数値で確認してお引き渡し時にLIXILより性能報告書としてお施主様にお渡ししています。


職人さんたちの技術とチームワークで、“見えないけれど確かな安心”をカタチ、これから家を建てようと考えている方、ぜひ「気密性能」にも注目してみてくださいね。

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