地震が多い日本で、安心して暮らすためには住まいの安全性が何よりも大切です。
特に、築年数が経過した木造住宅にお住まいの場合、現在の耐震基準を満たしているか、日々の暮らしの中でふと不安を感じることもあるかもしれません。
住まいを地震に強い構造へと見直すことは、家族の将来を守るための重要なステップと言えるでしょう。
ここでは、木造住宅の耐震性を高めるための具体的な方法と、その進め方について解説します。
木造住宅の耐震強化方法
壁や構造を強くする
建物の耐震性を高める上で、壁の強化は基本となります。
既存の壁をより強度のあるものに改修したり、耐震性を高めるための壁を新たに設けたりすることで、建物を支える力を向上させます。
柱と柱の間に斜めに取り付ける「筋交い」は、地震の横揺れに抵抗する壁(耐力壁)を作るための代表的な工法です。
筋交いだけでなく、構造用合板などを用いた工法もあります。
建物の骨組みとなる柱や梁などの接合部は、地震の揺れで部材が引き抜かれたり外れたりしないよう、金物でしっかりと固定することが重要です。
ホールダウン金物などが用いられます。
基礎や屋根を補強する
建物をしっかりと支える土台となる基礎の補強も不可欠です。
コンクリート基礎にひび割れが生じている場合は、エポキシ樹脂などを注入して補修することで、劣化の進行を防ぎます。
無筋コンクリートの基礎には、鉄筋コンクリート造の基礎を増し打ちして一体化させる工法もあります。
また、土台となる木材が腐朽したり、シロアリの被害を受けたりしている場合は、傷んだ部分を新しい木材に交換する工事も必要となります。
屋根の重さは建物の揺れやすさに影響します。
重量のある屋根材(瓦など)から、軽量な屋根材(軽量瓦、金属屋根、化粧スレートなど)に葺き替えることで、建物の重心を低くし、地震の揺れを軽減する効果が期待できます。

耐震強化のための進め方
現地調査と耐震診断を行う
耐震強化を進める第一歩は、専門家による現地調査と耐震診断です。
経験豊富な建築士などが、建物の外観や構造、部材の接合部などを詳細に確認します。
図面だけではわからない現場の状況を把握し、建物の耐震性能を数値化するのが耐震診断です。
この診断によって、建物がどの程度の地震に耐えられるのか、具体的な弱点がどこにあるのかが明らかになります。
特に、1981年(昭和56年)5月以前に建築された旧耐震基準の建物は、専門家による診断が推奨されます。
設計案作成と工事を実施する
耐震診断の結果に基づき、建物の状況や予算に合わせた最適な耐震補強の設計案が作成されます。
どのような補強が必要か、工事期間はどのくらいか、費用はどのくらいかかるかなどが具体的に示されます。
設計案に沿って、壁の補強、基礎の補修、屋根の軽量化などの工事が実施されます。
工事内容によっては、住みながら進めることも可能ですが、大規模な改修となる場合は、一時的な転居が必要になることもあります。
自治体によっては、耐震改修工事に対する補助金制度が設けられている場合もありますので、お住まいの地域の情報を確認してみるのが良いでしょう。

まとめ
木造住宅の耐震強化は、建物の「壁・構造」「基礎」「屋根」といった各部位の補強と、適切な進め方によって実現されます。
まずは専門家による現地調査と耐震診断で建物の現状を正確に把握することが肝心です。
その結果をもとに、建物の状況と予算に合った設計案を作成し、計画的に工事を進めることが、安心できる住まいづくりへの第一歩となります。
地震への備えは、ご家族の安全を守るための大切な投資と言えるでしょう。
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