日差しと日除け
日差しをコントロールする
太陽の光はいつも同じ角度から同じ強さの光を出してはいません。快適な家を造るには、設計の段階でそれを予測し、季節にあった快適な温度を保てるようにする必要があります。
『夏』は庇(ひさし)や軒(のき)で日陰を作り室内を涼しくする
『冬』は窓から入る暖かな日差しで床を温め快適な室内にする
この矛盾するお日様の日差しを、設計段階から屋根・庇・窓の大きさ・間取り・床の材質・建物の方角・植栽などで季節により変わる太陽の高さを利用してコントロールしてゆきます。
季節による違い
冬、南面の掃出しサッシから入る日差しの熱量は900w/㎡あります。これは電気ストーブ1台分の暖房エネルギーになり、この素晴らしいエネルギーを大切に室内で利用するためには、建物の『断熱性能』が重要になってきます。
建物の断熱性能が高くなると、保温効果が良くなり少しの暖房でも建物全体が暖かく快適になります。
暑い夏の時期には、『断熱性能』が高い建物ほど日除けコントロールが重要になります。この日除けの対策をすることにより、夏場の建物の涼しさが決定されます。
建物の夏涼しく冬暖かいお家とは『断熱性能』『冬場の日差し利用』『夏場の日除け』の対策がバランスよく設計されたお家です。これらがうまく設計されますと、快適な室内の温度になります。